最新記事
チタン3Dプリンター造形の選び方|方式と後処理
チタンAMは「3Dプリントできるか」よりも、「どの方式を選ぶか」で結果が分かれます。航空宇宙・医療・産業機械で部品設計や調達に関わる中級者にとって、LB-PBF、EB-PBF、DEDの違いを精度・表面・サイズ・疲労・後処理までつなげて理解することが、見積の外れを減らす近道です。
チタンの耐食性と不動態皮膜の仕組み|海水・塩化物で強い理由
チタンの耐食性は、母材表面が空気や水と接触した際に自発的にTiO2主体の不動態皮膜を形成し、損傷があっても再び立ち上がることに根拠があります。海水や塩化物環境で信頼されるのはこのメカニズムによるもので、設計上は用途や局所環境に応じてグレードを分けて判断します。
チタンリサイクルの現状と課題|循環型利用の実務
--- チタンの循環利用は注目度こそ高いものの、現時点で実際に回っている主役は、工程内で発生する高品位スクラップです。JOMの現状整理やQuest Metals系の業界解説でも、使用済み製品由来のポストコンシューマー材は象徴的な存在で、
チタン時計ケースの加工・仕上げ比較と選び方
時計ケースを精密外装部品として見ると、論点は素材の名前だけでは足りません。Grade 2Grade 5『DAT55G』の違いに、鍛造か切削か、さらに研磨やDLCまでを重ねてはじめて、見た目、傷の出方、量産性、コストの差が読めます。
チタンの溶接方法|TIGと3層シールド管理
立上げ直後のチタンTIGで焼け色が安定しない場面でも、ウィービングを止めてガスレンズ+大径カップに替え、後流を20秒まで伸ばすだけで、ビード表面が銀〜淡色に落ち着くことがあります。
チタンの比重と機械的特性|鉄・アルミ比較
純チタンの比重は約4.51 g/cm³、Ti-6Al-4Vは約4.43 g/cm³で、鉄鋼の約7.85 g/cm³より軽く、アルミニウムの2.70 g/cm³よりは重い金属です。
チタン眼鏡フレーム|素材選定・製造工程・接合
チタン眼鏡フレームは、軽いだけでなく、耐食性や肌への配慮まで含めて評価されますが、実務では「どのチタンをどの部位に使うか」で出来が変わります。現場ではテンプルのしなり量をβ型チタンで確保し、フロントは純チタンで質量と加工性の釣り合いを取る構成が採用されるケースが多く、
チタンのプレス加工|スプリングバック対策と温間・熱間の選び方
試作立ち上げの現場では、チタンの冷間90°曲げで角度戻りが収まらず、300℃級の温間へ切り替えたところで狙い角度に落ち着く事例が報告されることがあります。これは現場経験に基づく事例であり、材種・板厚・R/t・潤滑などの条件に強く依存します。
Ti-6Al-4V 特性と加工|比較・熱処理・規格
本稿では、比重 4.43 g/cm³、引張強度 895 MPa 程度、耐力 828 MPa 程度、ヤング率 約110 GPa、使用温度の目安 350℃ といった主要数値を軸に整理します。
次世代チタン合金の選定
素材選定のレビューでは、まずTi-6Al-4Vで十分なのか、それとも不足が出るのは強度・弾性率・耐熱・コストのどこなのか、という論点から議論が始まります。そこで本稿ではTi-6Al-4Vを基準材に据え、耐熱near-α、高強度β/near-β、生体用VフリーβのTNTZ、Ti系HEA/MEA、
医療用チタン比較|インプラント/人工関節の適材
「医療用チタン」「サージカルチタン」という呼び方は、ASTM F67の未合金チタンやASTM F136のTi-6Al-4V ELIなど、外科インプラント向け規格に適合した材料群をまとめて指す総称だと実務的に理解するのが一般的です。
チタン切削の条件設定|工具選定と送り速度
Ti-6Al-4Vは、強度と耐食性に優れる一方で、低熱伝導率と低ヤング率、材料の反応性の高さが重なり、条件の外し方ひとつでびびり、溶着、チッピングが連鎖しやすい代表的な難削材です。現場では、旋削・ミーリング・ドリリングごとに最初の数値をどう置くかで、その後の収束速度が大きく変わります。