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チタン鍛造の選び方|熱間と冷間の使い分け
チタン鍛造の熱間と冷間は、温度だけで選ぶと判断がぶれます。実務では形状・サイズ・精度・ロット・材種の5軸で整理し、そのうえで熱間、冷間、温間、あるいは複合工程を当てはめると、見積もりから工程設計まで筋の通った判断になります。
チタンの表面処理|陽極酸化とPVDの選び方・比較表
チタンに色を付けたいのか、性能を上げたいのかで、選ぶ処理は最初に分けて考えるべきです。識別や意匠なら陽極酸化、摺動・高温・耐摩耗ならPVDが第一候補で、この判断だけで選定の迷いはだいぶ減ります。
国内チタンメーカー動向|大手3社比較
国内のチタン市場を見るときは、まず金属チタンと酸化チタンを分ける必要があります。東邦チタニウム大阪チタニウムテクノロジーズ富士チタン工業は同じ「チタン企業」として並べられがちですが、実際には主戦場が異なり、3社をそのまま横並びにすると判断を誤ります。
チタンの生体適合性|医療で選ばれる理由
--- 医療でチタンが選ばれる理由は、単なる「錆びにくい金属」だからではありません。表面にできるTiO2の不動態皮膜が耐食性と生体適合性を支え、骨と直接結合するオッセオインテグレーション、骨のヤング率に近づける設計余地、そして長期実績まで含めて評価されているからです。
チタンの研削・研磨|面粗度の上げ方と条件
チタンで「面粗度を上げる」と言うと紛らわしいのですが、本記事では表面品質を高め、RaやRzの値を小さくする意味で扱います。対象は、Ti-6Al-4V の仕上げ条件を詰めたい加工担当者や、生産技術・設計の立場で目標粗さから工法を選びたい読者です。
チタンのJIS規格一覧|種類記号の読み方
チタン材の図面や仕様書で混線しやすいのが、JIS H 4650のような規格番号と、TP340TAB6400のような種類記号を同じものとして扱ってしまうことです。
チタン 脱炭素の選び方|LCAとSDGs対応
チタンは脱炭素に強い材料だと一括りに語られがちですが、実務ではそこまで単純ではありません。クロール法の製造工程を見ると、TiCl4を経る高温・多工程の時点でCO2負荷の重さが見えてきます。
航空宇宙のチタン合金選定|軽量化と耐熱性
航空宇宙部品でチタンが選ばれる理由は単に「軽くて強い」からではありません。代表的な合金である Ti-6Al-4V(比重 4.43 g/cm³、引張強度 ≈ 895 MPa)を起点に、使用温度に応じて合金を切り替えることが実務の基本となります。
チタンはなぜ難削材か|5つの理由と対策
チタン加工が難しいのは、単に硬いからではありません。熱が刃先にこもる低い熱伝導率、たわみとスプリングバックを招く低いヤング率、工具との凝着を起こしやすい化学反応性、のこ歯状切りくず、高い比強度が重なって、工具摩耗とびびりを同時に呼び込みます。
チタン合金の熱処理|Ti-6Al-4V 溶体化・時効の条件
Ti-6Al-4Vの熱処理は、応力除去と焼なまし、溶体化と時効を同じ箱で扱った瞬間に判断を誤ります。鍛造材・圧延材とLPBFなどのAM材では出発組織が違うため、狙うべき温度域、保持時間、冷却媒体、さらに時効温度まで整理して見ないと、強度も延性も靭性も読み違えます。
チタン価格推移と見通し|2025-26調達コスト
チタン価格を調べても、酸化チタン(TiO2)、スポンジチタン、金属チタンのミル製品では対象市場がまったく異なります。規格や価格指標の読み分けを誤ると、同じ「チタン」であっても現場の見積単価が大きく異なります。場合によっては2倍以上の差が生じることもあります。
チタンファスナー選び方|Grade2/5/7と規格
図面レビューでよく見られるのは、合金名がTi-6Al-4Vで正しく記載されているにもかかわらず、板材向けのAMS 4911と棒・線・鍛造向けのAMS 4928を入れ替えて記載しているケースです。こうした誤りがあると材料手配や加工前提がずれてしまいます。